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岐阜大学でKISEKI:の講義

I always have a lot of fun teaching at University of Gifu. I feel lucky to have been able to learn from college students for more than ten years.

12年前、岐阜大学嶋教授から「岐阜県の伝統産業」について学生に話をしてほしいと依頼され、それからずっと講義を続けています。対象は1~3年生。学部は医学部、工学部が多いですね。自分で言うのも烏滸がましいですが、まあまあ人気があるそうで(笑)、いつも抽選で受講者が決まるそうです。ちなみに、僕は一度も「刃物産業」について話をしたことがありません。資料の準備も一切なし。その場で思いついたことを語ります。自由に90分を楽しみ、会社経営に活かそうと考えています。

今回の話はやはり大半が「KISEKI:」について、でした。テレビ映像を流し、実際に野菜?を切ってもらいましたが、「切れ味がぜんぜん違う!」、「絶対買いたい!」という感想を頂き、嬉しかったです。

さて、これまで多くの岐阜大学の卒業生が福田刃物工業に入社しました。毎年、同大学から学生と先生が会社視察にも来ます。さらに、大学との共同研究開発も始まりました。これからも良い関係を築いていきたいと思います。

ここからは質疑応答です。長いです!

・機械刃物が順調なのに、なぜ「包丁」を?

福田刃物工業に入社して26年経った。当時6.7億円だった売上高は、今年30.0億円を突破する。社員数も49名から150名へと増えた。経常利益率は10%以上をずっと継続しており、経営的には順調かもしれない。でも、なんか物足りない。そんな中、今まで誰も挑戦しなかった超硬合金包丁の制作を弟と社員は見事に実現してくれた。これだ!と思った。創業127年、「KISEKI:」でやっとスタートラインに立てた気分。

・「KISEKI:」がこんなに売れた理由は?

全国の包丁部門で京セラを抜いて歴代1位、全部門で岐阜県歴代1位を記録。しかも5日で達成した。でも始まったばかり。準備した1200本が1日で完売した理由は簡単。今までに「なかった」から。さらに、圧倒的な切れ味と耐久性を証明したから。でも、一番の理由は「福田刃物工業だから」だと思う。

・想像をはるかに超えていたのでは?

商売(仕事)は、良い時も悪い時も「想定外」はないと思う。たとえば、コロナで業績が悪くなっても、想定外って言っちゃお終い。悪くなった原因はすべて経営者にある。今回は良いことが起こったが、それも「想定内」。ナンバーワンになるように社員が動いた結果なので、驚いていない。

・社員に任せるとはどういうことか?

任せるとは、社員に特権を与えること。社員が自分たちでやりたいことを考える、ということ。命令では社員のモチベーションはさほど上がらず、十分な成果は得られない。命令するか、なんでも自分でやろうとする中小企業の経営者は多い。それでは社員は成長しないと思う。任せるようになって「リーダーになりたい」という若手が増え始めた。

・具体的にどういう例があるのか?

福田刃物工業には朝礼がない。経営理念、経営計画、経営指針がない。売上目標やノルマもない。大切なのは書くことではなくて「やる」ことだということを社員は心得ている。「社長の話をどうしても聞きたかったら、社長室へどうぞ」と言っているが、まず誰も来ない。社長になって10年になるが、一度も顧客訪問したことがないし、顧客からも文句は来ない。30名の営業にすべて任せている。だから、10年で売上が3倍になったと思う。

・会社経営で大切にしていることは?

「即実行」。勉強会に参加することが経営の目的ではない。経営の真実は実行のみ。実行すれば必ず成果は出る。

【2023.01.25 社長】

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