What does it mean to Prof. Kumoi, a Notable Alumni of Northwestern University and one of the most significant saxophone players in Japan, to be involved in Vienna Philharmonic Orchestra?
名古屋芸術大学で雲井雅人氏(国立音大教授)の講義があると知り、行ってきました。大学の講義は実に29年振りで、人生初の芸大での受講。自分が大学で講義するときは緊張しないけど、受ける側となると少々ドキドキする。
会場に着くと、雲井先生のリハ演奏が聴こえてきた。美しい。その音で泣きそうになる。特に高音が私の師匠のそれを思い出させてくれた。
テーマは「サクソフォン奏者のためのオーケストラスタディー」。雲井先生にとっても初の試みだったそうで、とても貴重な体験をした。90分の中で脳と体がフル回転。洗練されたトークと豪華で丁寧な演奏、そしてわかりやすく説得力のある講義。自分の弱点の原因をすべて言い当てられた気分で心地よかった。
大学4年間と同じで真ん中の一番前に座った。「ちょっと自慢していいかな?」という冒頭あいさつに「今度の講義で使おう」と思った。昨年秋、来日したウィーンフィルに雲井先生がエキストラで参加したときのエピソードを聞いた。オーケストラで演奏する、とはどういうことなのか。この興味深い世界をどう会社経営にどう反映させようか、そんなことばかり考える。音楽にたとえると私はイメージしやすいけど、実際どうなのか。
プロジェクターで楽譜を映し出し、雲井先生が演奏し解説する。私にとっては新鮮だった。どの演奏も心が震えた。ロングトーン、スケールが切実に大事であること。高音から低音にうつるときにやること。ラクールもオケでやっていると思って吹くこと。慣れた頃にミスをするから気を抜かないこと。どれも基本だからこそ、心に残った。
ここにいれてどれだけ幸運だったことか。演奏家も経営者も共通点はある。それは目の前にいる人をいかに感動させられるか。この日の講義は、期待を超越していました。雲井先生、ピアノの秀平さん、関係者のみなさま、ありがとうございました。そして、この講義への参加に結びつけてくれた私の師匠にも感謝したい。
来週は名古屋芸術大学に社員が会社説明で来ます。クリエイティブな人財を採用したいそうです。
【2021.2.10 社長】